1月10日

皆さま、明けましておめでとうございます。

昨年も、いろいろな事があり、また次々と新しい発見のある年でした。
オーディオと言うものに対し、まだまだ分かっていなかった部分が数多くありその答えを見つけ出すことが出来た商品にも出会うことが出来ました。2004年はどんな年になるのでしょうか。全く予想はつきませんが、きっとまた面白い新しい発見があるのではないかと思っています。

昨年に引き続きテーマは、2003年を振り返って、、2003年強く印象に残った商品又よく売れた商品を総合的に判断し勝手にランキングしたベスト10をお伝えしたいと思います。これは、あくまでも私の独断と偏見によるものなのであまり参考にならないと思いますが過去を振り返りながら成功と失敗を今一度振り返ることこそ進化していける秘訣ではないかと思っています。2003年もいろいろな商品がありましたが、特にこれはと言うものをピックアップしてみました。

1位.DPAT01及びDDAC01
2003年を振り返り、絶対に外す事が出来ない商品はこれしかありません。私のオーディオ人生において最大の謎だったものは、非接触のCDソフトに、クライオ処理して音が変わるのはなぜかと言うものでしたが、このDPAT01がその答えを導いてくれました。なぜかは分からないが、読み取り性能が良くなっていたようです。この事はエネピッコにも共通したものもありました。要はCDは、アナログレコードと同じように劣化し、何度も再生すれば音質は劣化するという事が分かりました。音質の劣化したCDを再生すれば、当然CDプレーヤーでは、うまく再生される訳がありません。しかし、DPAT01は音楽データーをハードディスクに取り込んでしまうため、音質が劣化する事はありません。デジタルデータは、何度コピーをしようがデータは劣化しないはずなのに、CDソフトは、再生すれば再生するほど劣化していきます。CDソフトは半分デジタルで半分アナログではないかと考えています。
そしてこのDPAT01の素晴らしい音質を考える時に、人間が歌を歌う時、自分の得意な歌は歌詞カードなど見なくても、歌が歌えるし、楽譜を見なくてもギターを引ける事を考えると、自分の十八番の歌は、常に脳がバイナリー一致していると考えられます。プロの歌手にとって自分の持ち歌は、常にバイナリー一致していて、そこに多少のアクセントつけながら、お客さんに素晴らしい歌を披露しています。どんなに上手なプロの歌手でも、他人の歌をうる覚えでカラオケを歌ったらうまく歌えるかと言う事を考えると、DPAT01は、ますます人間臭さを感じさせます。24bit96kのCDソフトの制作し、そのデーターをバイナリー一致させ再生させたらどんなに素晴らしい音楽が聴こえてくるか、とても楽しみです。ぜひ実現させたいと考えています。来年はさらに進化した、世界最高峰の音楽をお届できると思いますので、楽しみにしていてください。

2位.HARADAアンプ
真空管アンプは歪の大きいアンプで、トランジスタアンプに比べ劣っているのではないかと思っていた私にとって、このHARADAアンプとの出会いは衝撃的でした。このアンプとDPAT01、DDAC01の出現によりエンゼルポケットに置いてあった、アッシャーCP−8878が見事に息を吹き返しました。人間が歌を歌う時、一番大切な部分は、頭(脳)なのですが、アンプは肺に相当するのではないかと思っています。今までCP−8871が思ったように鳴らなかった原因は肺活量が足りない為、声量が不足していた事が一番の原因と考えるようになりました。よくB&Wノーチラス800や801を購入したお客さんが、いい音が出なくて困っていると言う相談を受けますが、たいがいは、アンプに問題があることが多いのです。オーディオにあまりお金をかけられない、お金を掛けたくないという人は、アッシャーS−520のような、8Ωの鳴り易いスピーカーを買った方がいいのではと考えています。それならそこそこのアンプで鳴ってしまいますから。

3位 マスタークロック交換
今オーディオ業界でもっとも面白い話しで、もっとも論理的な話は、ジッターを減少させることとクロック精度の充実ではないでしょうか。これは今年の一番のテーマになる事ではないかと考えています。逆に考えると通常のCDプレーヤーから出ている音楽は、やはり何か間違っている、そう思われてなりません。

4位.スプリングワッシャー
スピーカーには必需品のこのネジはとにかく音の定位を整えるような気がします。トルクマネージメントシステムとの組合せによる、スピリングワッシャーにより、音楽性に富んだスピーカーに変身できるのではないでしょうか。特にスピーカーユニットのフレームはキッチリ固定されている方がコーン紙はレスポンスよく振動してくれるはずと考えています。

5位 カイザーゲージ、レーザーセッター
カイザーサウンド独自の理論カイザーゲージ音楽の波長と長さをミックスした面白い志向の物差しです。また別の角度から逸品館が考案しているレーザーセッター。スピーカーのセッテングは、なかなか奥の深いものと感心させられました。ちなみに昨年のオーディオワールドではこの二つをうまく組合せ5.1chマルチソースを再生させました。会場の部屋自体はあまりよい音が出る環境ではなかったように思えたのですが、この二つのセッテング装置により、結構うまく音楽を再生させることが出来たのではないかと思っています。

6位.電磁波遮断版 SP−1 SP−2 SP−3
制振対策グッズは星の数ほどあるけれど、電磁波関連のオーディオアクセサリーはあまり無いなと思っていた時に、この商品が登場しました。これは面白い商品です。音楽再生していながら、CDプレーヤーやアンプの上に電磁波遮断版を載せるだけで、音質の変化を楽しめるときもあります。はまる人ははまる、そう思わせる商品です。

7位.ヒダスキ
どう見てもインシュレーターと思えないこの形から、こんなに素晴らしい音が出るのかびっくりさせられた商品です。
アッシャーS−520の下に置いて実験しましたが、明らかに他のインシュレーターとは音色の違いがわかるそう思いました。
表現として的確ではないかと思いますが、金属臭くない音色が楽しめるような気がします。

8位.ヒチリキ(篳篥)
高音部の変化には特にうるさいキサさんの開発した傑作品ではないかと思っています。見栄えはあまりよくないのですが、効果はばっちりと思っています。最初にこの効果を確認した時に、思わず首を傾げてしまいました。恐るべき吸音材です。

9位.さよならTODAY
よくこんなに高音質のCDを制作できたものだと、感心させられる事しきりでした。SACDが好きではない私にとって、これだけはすごい音質のSACDと感心させられました。ちなみにSACDとCD層の音質の違いがこれほど分かりにくいSACDハイブリット盤はあまりないのではないでしょうか。

10位.Prodigy 192
昨年のオーディオワールドで再生のために使われたサウンドカードです。5.1ch再生ではなかなか素晴らしいカードと感心させられっぱなしでした。見栄えを気にしなければ、これからはのCD再生は、パソコンに限るそう思っています。

エンゼルポケット土日担当 今井 明 の2003年ベスト3をお送りします。

1位・DPAT01/DDAC01
こればっかりは聴いてみないとわからない、というか聴いてもわからないかもしれないぐらいある意味で普通の音、当たり前の音です。ここまで自然でクセを感じさせない音は初めてでした、ケーブルのクセなどもはっきりわかりますが人を驚かせるような音ではないのでとても安定していて安心出来る音です。録音状態に近い音なので録音後の加工が多い音源はそれがはっきりわかります。
間違いなく昨年一番驚かされた製品。買える人には価値からすればとても安いとさえ言えます。セットでこそ真価を発揮しますが無理矢理つければトランスポート7にDACが3の割合(本当は6:4ぐらいなのですが、DACの方を重要視される方が多いので敢えて)

2位 トルク・マネージメント・システム
正確には昨年の新製品ではないのですが、その効果の驚きと、個人的に欲しいという点で二位にあげました。これだけの物の割にまだそれほど知られていないと感じたのもありますが、これはすごいです。ただ同じトルクで締めれば良いというものではなく、コンピュータのソフトを用いてシステムを管理するという考え方がすごいのです。 「物性は必ず音に反映する 」が開発された渡辺さんの口癖ですがその通りの変化を聴く事が出来ます、ラジカセだろう数百万のシステムだろうがそれは同じです、ある意味必需品と思います。単なるアクセサリーではなく自分のシステムを知り愛用するためにも活用出来ます、まだ知らない方はエンゼルポケットでイベントをやっているので是非参加下さい。

三位 ナイアガラJr
これはもうこんな所で取り上げる必要もないかもしれませんがやはり個人的に欲しいと思った製品なので一票。別にカイザーサウンドの回し者でもないのですが良い物は良いので評価しますしお薦めもします。 「良い 」の評価も人それぞれと思いますが、基本的に音楽を聴いていて楽しいと思うか、その音で聴きたいと思うかを基準にしています。その点でこの製品は抜群の安定感と響きの豊かさ、音色の人肌の温もりを感じさせる点、ナイアガラほどの価格設定でもない事から素晴らしいバランスの製品だと思います。

ローカルメールオーダーの今年の目標、3つの目標を掲げてみました。

1.DPAT01やマスタークロックを普及させデジタル革命を浸透させたいと思います。
2.オーディオソフトの追求。24bit 96のCDソフトの制作等
3.オーディオアクセサリーの再構築。

上記3点により、これまでの常識が非常識になり、非常識が常識になる、そんな一年が繰りひろげられそうな予感がします




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