8月1日

ジェネシスサウンドC-1をすピーカーの下に入れている写真です。

原音完全再生。
 とあるものの本によれば、人間の情報伝達機能として、「言語コミュニケーションは7〜10%しかない」ということでした。その他の情報伝達手段は「非言語コンミュニケーションだと。」よく、「目は口ほどにものを言う」ということわざや、「お前え、あいつの事が好きだろ。」「そんな事ない。」「嘘、嘘、だって顔に書いてあるもの。」とかいう会話がありますが、それは非言語コミュニケーションと関連することともいえます。原音完全再生が難しい理由の一旦はここにあって、その時に感じた「演奏者の情熱、顔の表情等の情報を完全に伝える事が難しいからなのでは、」と思っています。それは、私流に言わせていただければ「音楽的クオリア」と呼べるものではいないかと思っています。
 ジェネシスサウンドの社長様が、また文章を送ってくれましたので掲載いたします。ジェネシスサウンドの「HK-1、CK-1、C-1」は、そんな微妙な演奏の奥行きを垣間見ることができるのではないかと思っています。(α-geniusの時も、同じ事を言いました。爆)
 CDウォークマン、ラジカセでも、どのような歌手が歌っていて、そんな曲が流れているかは簡単に判ります。でも私にとっての真のピュアオーディオは、そんなものは求めていません。私にとっての「原音完全再生」とは演奏者の感情が伝わってくる音楽です。そして、タイムマシーンに乗ってその場に立ち戻れることです。西出晃さんも、「原音完全再生」を求めています。1年以上前の話ですが、「立体フォログラフィを使って人間の映像をスピーカーの間に登場させたら、完全に騙せるんじゃないかな。」という話をした事がありますが、「そんな事するよりも、本人を呼んだ方が安いんじゃない。」と言って2人で笑っていた事があります。「原音完全再生。」それはタイムマシーンを作ることと同じくらい、難しいことかもしれません。

悩める音
 昔、アメリカでDBXという録音システムが開発されました。即購入しかなり凝ってみました。余り覚えていませんが、録音する場合、音源の全て?を半分まで圧縮し、再生時に元に戻すと言うものだったと記憶しています。その頃はドルビーのノイズリダクションシステムも出てあれこれやってみました。23歳の頃ですから、何と30年前。
 結局は、ドルビーシステムは嫌になり、DBXも廃棄物となって倉庫に積んだままになっています。一切のフィルターをはずす方が良いと結論し現在に至ります。PCM録音機なるものが出て、すぐに飛びついて、結局は廃棄物。
 「原音再生」をテーマに据え、苦闘の歳月。色づけされていない再生機を追い求め幾らかかったのでしょう? 電気製品の寿命は3年くらいでしょうか?良くわかりません。倉庫には当時としてはきわめて高価な2トラックのオープンリールの録音機、プリアンプ、パワーアンプ等が沢山錆付いています。子供達に穴をあけられたスピーカー達も置いて、自身の戒めにしています。現在はできるだけ簡素な再生機で、最高の音をと心がけています。誘惑に負けそうな場合は、孫をスピーカーコーンに触らせるようにしています。「必ず穴を開けるだろう。と自分に言い聞かせています。」
 現在はデジタル全盛期。専門家によれば、「アナログの技術なしではデジタル技術は成り立たない。」との金言を教示頂きました。
 最近ある事がきっかけで、蓄音機で再生した音源をCD化したソースにめぐり合いました。何と素敵な音でしょう!オーディオテクニカ社のお陰です。「蓄音機オールディ−ズ(非売品CD)」です。演奏蓄音機は、ビクトローラクレデンザ。録音機材はオーディオテクニカ社のものです。唸ってしまいました。「すごい!」の一言です。展示会で購入したCDです。
 アナログ音にはアルファー波を出す作用があるようですね。シャリシャリ、パチパチといった音まで入った過去の天才ミュージシャン達の演奏した年代物の音源。
ジェネシスサウンド・ゼロでチューニングし、再生しました。最高でした。「こんな音あり?」という臨場感です。自己宣伝の部分はご容赦下さい。
 さて、ジェネシスサウンド・ゼロの開発に取り掛かり、3年。すぐそこに演奏者がいるような「原音再生」を目指しました。完成度は50%でしょうか? 脳味噌を絞っても、理論的に成り立たないのです。この音になるには必ず理由があるはず。その理由がつかめませんでした。ジェネシスサウンド・ゼロの製品化はしばらく休憩します。そのうちヒントが浮かんで来るでしょう。今夜、休息すると決めました。
 レコードやCD,音楽DVDは、演奏会に行けないから購入する事になり、それに伴って再生装置が生まれてきましたね。私の場合は、JBLのパラゴンから始まり、タンノイのウエストミンスターに憧れ、結局はヤマハのNS−1000モニターを残しました。現在は、NS−1000x4台とデンマーク製の何とか言うスピーカー、ビクターのコーンスピーカーで聞き比べをしていますが、NS−1000が一番好きですね。つつましいと思います。でも、HK−1をスピーカーグリルに円形にそれぞれ貼り付けています。これは強力ですね。
 ハイエンドシステムは経年変化を体験していますので、ちょっと手が出ません。それこそエンドレス?
 当時の秋葉原に行くと、JBLはサンスイで再生というのが定番でした。あれは誰が決めたのでしょうか?いまだに実行している友人がいます。
 音に色を付けないで「空気チューニングで原音再生」できないか? 誇大妄想的な発想ですね。ジェネシスサウンドシリーズはアナログの音を目指しています。大手メーカーの技術者は即座に否定するでしょう。
 「そんなことはあり得ないですね。」否定することで、自分の専門知識なるものが生きてくるのですから仕方ないですね。それも自己防衛本能の現れでしょう。ところが「そんなことはあり得るのです。」それでいて、古くして新しい技術なのです。
 よくエネルギーを出す鉱物で音響効果を改善する製品がありますが好きにはなれません。これも、原音の色付けになるのではないでしょうか?
 「ジェネシスシリーズは放射能が出ている。」という事実無根のことをおっしゃる方がいまして、よくお話を聞いてみました。聞きかじりの耳学問の方でした。オーディオの専門家なのですから困ったものです。ジェネシスサウンドシリーズの放射線測定はずいぶん前に行い、地面の土以下の数値でした。ご安心下さい。
 データーを取るというのも企業としての自己防衛の旗頭。データー蓄積で頭を悩ましているのがジェネシスサウンドシリーズの特色です。「現場良ければ全てよしではありませんか?」無責任でしょうか?
 「空気チューニングによる原音再生」「演奏者がそこにいて、楽器の位置までわかるような臨場感」を目指します。
 悩める音は案外簡単なところに解決策があるのかもしれませんね。拝



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